アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が慢性的に繰り返される炎症性の皮膚疾患です。遺伝的な要因や環境因子が複雑に関係し合って発症すると考えられています。症状は全身に現れ、デリケートゾーンに症状が出る場合も多々あります。
デリケートゾーンは他の部位に比べて皮膚が薄く、汗や摩擦の影響を受けやすい部分です。構造上特に蒸れやすく、さらに下着や生理用品との摩擦、おりもの・経血などによって症状が悪化しやすい傾向にあります。
アトピー性皮膚炎による陰部のトラブル
アトピー性皮膚炎では、強いかゆみを伴う炎症が特徴的です。かゆみにより掻破行為(※)が繰り返されると、その治癒過程で皮膚が厚くなることがあります(肥厚化)。個人差がありますが、入浴後など体温が上がった際にかゆみが強くなる傾向があります。
これはデリケートゾーンでアトピー性皮膚炎が生じた場合も同様で、以下のような影響が考えられます。
(※)患部をかき壊してしまうこと
小陰唇の肥大化
慢性的な炎症により、小陰唇の組織が徐々に肥大化して伸びてしまうことがあります。これは炎症による腫れが長期間続くことで、組織が線維化し、元の状態に戻りにくくなるためです。炎症時は強いかゆみを伴うため、患部をかき壊してしまってさらにかゆくなるという悪循環に陥りがちです。
二次感染のリスク
掻破により皮膚が傷つくことで、細菌やウイルスの感染症を併発するリスクが高まります。感染が加わると症状がさらに悪化し、治療が長引く原因となることがあります。
審美的なコンプレックス
デリケートゾーンの皮膚が赤くただれた状態は、女性にとって外見上の大きなお悩みとなります。アトピー性皮膚炎自体は感染性の疾患ではありませんが、見た目のコンプレックスから性行為を避けてしまう方も少なくありません。
対策方法
アトピー性皮膚炎の治療
まずは基本的なスキンケアが重要です。刺激の少ない石鹸を使用し、優しく洗浄した後は十分な保湿を行います。日ごろのスキンケアとあわせて薬物による治療を行い、炎症を抑制して症状の改善を図ります。
スキンケアの例
- 通気性の良い綿素材の下着を選ぶ
- 入浴後は十分に水分を拭き取る
- 過度な掻破を防ぐため、爪を短く切る
- 刺激物を避け、清潔を保つ など
使用する薬剤の例
- 抗ヒスタミン薬(かゆみの抑制)
- 抗アレルギー薬(発症の抑制)
- ステロイド外用薬(炎症の抑制) など
小陰唇肥大への対応
アトピー性皮膚炎の治療により炎症が落ち着いた後も、肥大して伸びた小陰唇・副皮が改善しない場合があります。基本的に健康上の問題にはなりませんが、伸びた組織が下着と擦れて痛んだり、自転車に跨った際に巻き込まれて違和感となったりすることがあります。
外見上のコンプレックスとなる方も多いので、この場合には婦人科形成手術も一つの手となります。手術では、肥大した組織を適切な大きさに整えることで、以下のような改善が期待できます。
- 清潔に保ちやすくなる
- 擦れによる不快感が軽減される
- 見た目の悩みが解消される など
アトピー性皮膚炎のお悩みは当院へご相談を

手術を検討する際は、まずアトピー性皮膚炎の症状を十分にコントロールすることが重要です。炎症が活動的な状態での手術は、合併症のリスクを高める可能性があります。
枚方市・交野市・星田駅のリア形成外科美容クリニックでは、皮膚科診療も行っております。症状の経過や重症度、患者様のライフスタイルなどを考慮したうえで、適切な治療方針を決定いたしますので、アトピー性皮膚炎によるデリケートゾーンのお悩みを抱えておられる方は、一度当院へご相談ください。